潮来祇園祭禮
潮来祇園祭禮は、天王山に鎮座する素鵞熊野神社の例大祭です。素鵞熊野神社 御鎮座より千百七十年、潮来遷座 八百五十年、潮来祇園祭禮 発祥より三百五十年の歴史と伝統がある祭禮です。
毎年8月の第一金曜日から日曜日までの3日間かけて行われ、まず初日に二基の神輿(俗に天王様、権現様と呼ばれている。)が出御する「御浜下り」ではじまります。中日は町内渡御(町内御巡行)、最終日には還御(お山上り)が行われます。
この祭りに花を添えるのは、三丁目の獅子舞をはじめ、総数十四台もの山車、そしてこの山車にのった芸座連によって奏でられる潮来ばやしです。山車のうち三台は県指定文化財、そして獅子舞と潮来ばやしは県指定無形文化財に指定されています。圧巻は「のの字廻し」や「そろばん曳き」に代表される「曲曳き」で、若連と山車、芸座連が一体となった様は必見です。
また、市内を流れる前川沿いには大きな幟がいくつも立てられるなど、都市部の祭禮にはない潮来独特の風景を見ることができます。