上壹丁目
日本武尊
上壹丁目の旧山車は明治15年佐原市本河岸より譲り受け潮来まで利根川に浮かせて運んできたと言われている。現山車は昭和60年町内大工棟梁、篠塚良雄氏により新造復元、特徴は潮来唯一の二方正面で、天天井は神楽殿造り、ハンマは樹齢400年の欅で制作。
日本武尊の大人形は伊勢神宮斎宮であった倭姫(やまとひめ)より火打ち石と雨叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)を拝領して東征に向かう姿を表現。
山車彫刻は文政3年、下総の後藤系の作。
正面方立に「黄石公張良図」欄間に「唐子群遊図、和唐内の虎退治」下高欄には四季を表した草木と動物。この山車の見所は大天井に飾られた正面と後ろ正面にある長さ一軒を超える龍の大作。
繊細で絢爛な彫物は、津々浦々賞賛の的であり、茨城県有形民俗文化財に指定されている。