1. お祭りと歌 その1

潮来祇園祭禮は御囃子に合わせて、数多くの歌と地区ごとに踊りが披露される。その歴史は古い。潮来は、香取神宮と鹿島神宮をつなぐ街道の中間に有り、霞ヶ浦から流れ出る北利根川の東北岸に沿う港津で、特に江戸時代には香取・鹿島・息栖三社詣での船客の足溜りとして、また利根川航行の船舶の寄港地として、水郷の中心地として栄え、潮来節やあやめ踊りに絃歌さんざめく歓楽郷として知られた所である。その面影の一つが、次の替え歌「あんば」の中にあります。

  1. きたきた 三河の平八郎 戦国最強トンボ切り
    ア- ヨイヤサー ヨーオーイ ヨーイヤサー
  2. きたきた 浜町の白ギツネ お客をだまして金を取る
    ア- ヨイヤサー ヨーオーイ ヨーイヤサー
  3. さっさと 潮来のさざれ石 日本酒飲みのみ稲荷山
    ア- ヨイヤサー ヨーオーイ ヨーイヤサー
  4. そらそら 牧野の馬鹿えびす おたまに死なれて血の涙
    ア- ヨイヤサー ヨーオーイ ヨーイヤサー

答えは「2.きたきた 浜町の白ギツネ お客をだまして金を取る」です。絃歌さんざめく歓楽郷として栄えた潮来の歴史が歌い込まれています。このことは、昔ばなし「チョロリ稲荷の白ぎつね」にも伝えられています。豆知識2.を参照して下さい。「1番目は大塚野区の山車人形の本多平八郎忠勝のことです。地区により異なります。