4. 潮来祇園祭禮大幟旗について

大幟旗

大空高くそびえる大幟旗の役目は、祭りを知らせる為の目印でもあり、神様が降り立たれる「依り代」とも考えられている。

現在、潮来祇園祭禮で見られる大幟旗は、一対で立てられているのが、仮宮前、下壹丁目、三丁目、六丁目、十番区の五か所。一本で立てられているのは、二丁目、四丁目、五丁目、七丁目、八丁目の五か所である。昔は、全丁内が一対で立てていた。

その制作年代は、古い幟旗では、享和、安政、文政と言った江戸後期のものが九本、明治のものが四本、昭和のものが四本、平成のものが一本となっている。

揮毫者も、地元の宮本茶村を始め、総北の窪木清淵、幕末三筆の一人、市河米庵の書も見られる。

残念ながら、幟旗は有るものの立地の関係で、西壹丁目、浜壹丁目、上壹丁目の三丁内は立てられていない。

潮来祇園祭禮に於いて、素鵞熊野神社に大幟旗を立てることは他地区と同様であるが、潮来の特色は、上記の通り地区毎にも立てられることである。